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第6回水戸まちなかデザインシンポジウムを開催しました

  • mitonomachinaka
  • 12 時間前
  • 読了時間: 5分


 2026年3月28日(土)、第6回水戸まちなかデザインシンポジウムを開催しました。

 今回は、茨城大学の学生・教職員と水戸市街地の施設・店舗が連携して実施するアウトリーチ週間「まちのイバダイ」と当協議会との連携企画として、「酷暑を乗り切るOne Action~気候変動時代のまちなかでウォーカブルを考える~」をテーマに開催しました。

 近年、気候変動により夏の暑さは一層厳しさを増している状況であることから、一人ひとりが実践できる適応策を考える必要があります。路面温度の上昇やアーケード撤去などの制約がある中で、来街者を含む利用者の行動変容を促しながら、居心地よく歩きたくなるまちなかのあり方を検討しました。

 当日は、「水戸まちなかリビング作戦2025」の実施報告に加え、茨城大学地球・地域環境共創機構(GLEC)の小寺氏より、気候変動の影響と適応に関する知見が共有されました。その後、水戸のまちなかにおける具体的な適応策について、ワークショップを行いました。


 当日の動画は、水戸まちなかチャンネル(YouTube)よりご覧ください。



活動報告


 はじめに協議会の概要と未来ビジョン、これまでの活動についてご説明したあと、「連携ビジョン」の素案として、まちなかの連携の現状や今年度の「水戸まちなかリビング作戦2024」での実験結果、そこから見えてきた課題や将来像についてご報告しました。

 協議会の概要やこれまでの活動等については、こちらをご覧ください。




話題提供


 茨城大学 地球・地域環境共創機構(GLEC)の小寺 昭彦氏より、「どこまで暑くなるのか-影響予測と適応のアイデア」をテーマにご講演いただきました。



 過去の記録からも暑さの存在は確認される一方、近年は明確な気温上昇が見られ、直近100年間で夏の最高気温は約2.7℃上昇しています。また、猛暑日や熱帯夜の増加に加え、短時間強雨や無降雨日の増加など降雨の両極端化も進んでおり、その背景には地球温暖化とヒートアイランド現象があります。将来、温室効果ガス排出量の違いにより上昇幅は変わるものの、対策を講じなければ100年後には水戸でも最大4℃程度の上昇が予測されています。これらを踏まえ、まちなかはこれまで以上に歩きにくい環境となることが懸念され、水害リスクの増大も含め、気候変動を前提としたまちづくりが求められています。


 気候変動の適応策はまちなかの魅力向上や暮らしやすさと一体的に考える視点が重要であり、快適にまちを歩ける環境づくりを軸に、にぎわいや経済の活性化にもつなげていく「シナジー」の考え方があります。また、近年増加している熱中症については、発生要因や注意点を踏まえ、WBGTなどの指標を活用した行動判断が求められています。具体的な適応策としては、日傘の活用やクーリングシェルターの設置など、身近で効果的な取り組みがあります。さらに、海外の都市事例や国内の新たなライフスタイルも参考に、暑い時間帯を避けて夜間に活動するなど、時間や行動のあり方を見直すことが有効であり、人の行動変容による対応が重要です。



ワークショップ


 講演の前半および後半では、それぞれの内容を踏まえ、ワークショップを実施しました。


 前半のディスカッションでは、気候変動によってまちなかにどのような課題が生じるかをテーマに、このまま気温の上昇や短時間豪雨、無降雨日の増加といった変化が進んだとき、水戸のまちなかにどのような未来が訪れるのかについて意見を交わしました。

 後半のディスカッションでは、まちなかにおける適応策をテーマに、今後の気候変動を前提とした中で、水戸のまちなかで実践可能な対応やアクションについて、具体的なアイデアを出し合いました。

 アイデアとしては、特に「水」と「日陰」の活用に関する意見が多く見られました。具体的には、打ち水や水遊び空間の創出など、水によって涼しさを生み出す取り組みや、日傘の活用、クーリングシェルターや無料給水所の設置などが提案されました。また、ベンチへの日よけの設置など、既存の空間に機能を付加し、誰もが利用しやすい滞在環境を整えるアイデアも挙げられました。さらに、イベントを朝や夜に実施することや、活動時間をシフトする提案、イベントを通じて日傘の利用機会を広げる取り組みも挙げられ、人の行動変容による対応の可能性が共有されました。




講評


 協議会はこれまで、未来ビジョンを策定し、ウォーカブルやグリーンスローモビリティなどの社会実験を実施してきた。それらを定着させるには、皆で声を上げ、関係者に発信していく必要があり、昨年度からは「連携」に力を入れてきた。そうした中で、今回、茨城大学との連携が図れたことは非常に大きい。これまでは個人レベルでの連携が中心だったが、組織としての連携につながったことを踏まえ、今後さらに発展させていくことを期待したい。

 まちなかの気候変動対策を考える上では、「適応」だけでなく「緩和」という観点から、3つの側面もぜひ考えていただきたい。1つ目は、都市構造や移動など交通レベルで捉え、都市をコンパクトにし、脱クルマを進めていくこと。2つ目は、街区や建築物のレベルで、建築から廃棄までを含めてコントロールし、脱炭素を進めることや駐車場の集約化などである。3つ目はグリーンの観点であり、水戸だけでなく日本全体で遅れている分野であるため、積極的に取り組む必要がある。

 また、最近は石油価格の高騰を補助金で抑える動きがあるが、一方で、ガソリンが高くなれば無駄な車の利用は減っていくのではないかとも考えられる。特に水戸では、通勤・通学における自動車利用の割合が非常に高い。こうした状況を踏まえると、車が本来不要な場面での脱クルマを進めるためには、皆さんがワークショップで話してくれたように、自動車空間の一部を歩行者や自転車に振り向けることや、ウォータースポットやグリーンの導入、さらには公共交通の利用促進などに取り組み、本来補助金もこのようなところに使うべきではないだろうか。

水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会 会長

金利昭


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