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第3回水戸まちなかデザイン会議を開催しました

更新日:2021年9月29日



第3回水戸まちなかデザイン会議をオンラインで開催し、32名の方にご参加いただきました。

今回は水戸まちなかの空間活用について想像を膨らませるためにゲストスピーカーに、 西田 司さん、大沢 雄城さんをお招きし、ウォーカブルな都市空間や実証実験に関する勉強会を実施しました。 当日は事務局長の三上からこれまでの水戸中心市街地活性化の取り組みについて概要を説明し、その後 タクティカルアーバニズムの考え方や都市空間の活用について事例を用いた

トークセッションを行い、最後にトークセッションを踏まえたディスカッションを実施しました。




ゲストプロフィール

西田司 1976年生まれ。使い手の創造力を対話型手法で引き上げ、様々なビルディングタイプにおいてオープンでフラットな設計を実践する設計事務所オンデザイン代表。東京理科大学准教授、ソトノバパートナー。編著書に「建築を、ひらく」「オンデザインの実験」「楽しい公共空間をつくるレシピ」「タクティカル・アーバニズム」 https://beyondarchitecture.jp/news/outside_pj/



 

1.これまでの水戸中心市街地活性化の取り組みについて



事務局長の三上からこれまでの水戸まちなかでの取り組みについて説明を行いました。「水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会」は2020年に発足した組織ですが、水戸まちなかの活性化への取り組みは2003年ごろから始まっていました。

約20年にわたる取り組みが現在の協議会の立ち上げにつながり、水戸まちなか再生の取組は、未来ビジョンの策定や、実証実験の検討、それに向けたオープンな会議体である「水戸まちなかデザイン会議」の開催など新たなステージを迎えています。



 

2.トークセッション

屋外空間とまちづくり ~楽しいパブリックスペースをつくる~



はじめに、「タクティカルアーバニズム」についてご紹介いただきました。「タクティカルアーバニズム」は個人のインスピレーションで小さなアクションを起こし、バージョンアップしながら長期的変化に繋げる、まちづくりのアプローチ手法です。 「タクティカル・アーバニズム・ジャパン2019」という国際シンポジウムでのマイク・ライドンたちの発表を引用して「80%の計画は実行されない」という話があり、その要因には①大規模プロジェクトへの偏重、②実行にかかる膨大な時間と費用、③透明性が不十分で不信を生むプロセス、④硬直的なデザインアプローチがあるとご紹介いただきました。 小さなアクションを繋げていくことで大きなアクションにしていく「アジャイル型の(反復的)アプローチ」でバージョンアップしながら都市をつくるという視点を提示していただきました。




次に都市空間の活用事例として、横浜市のみなと大通り及び横浜文化体育館周辺道路再整備について、市民誰もが行きたくなる野球スタジアムと公園の新しい楽しみ方を生み出した空間「COMMUNITY BALL PARK」、旧関東財務局をリノベーションした複合施設「THE BAYS」、歩道を拡幅し利活用空間を設置した実証実験「みっけるみなぶん」をご紹介いただきました。 「COMMUNITY BALL PARK」ではグラウンドの開放やボックスシートの導入、公園でのパブリックビューイングなどで新しい楽しみ方を生み出しています。 「THE BAYS」では地下1階にフィットネススタジオ、1階にはカフェレストランやグッズショップ、2階にはシェアオフィス、3階にはミーティングルームや多目的スタジオ、4階には横浜DeNAベイスターズオフィスが入った複合施設となっています。 「みっけるみなぶん」では総延長約1.5kmの区間で約3週間、車線を減少させて交通が滞らないかどうか、利活用空間を設置しどのように利用されるか、実証実験を実施しました。利用率や利用状況を画像解析AIカメラを用いたセンシング調査を実施したほか、利活用空間での茶会やワークショップ、自転車目線での道路利用体験なども実施していました。



パブリックスペースを面白がるキーワード

最後にこれまでの取り組みから分かったパブリックスペースを面白がるキーワードをご紹介いただきました。



# 町の人の表現、自己表現 「やってみよう」と思える場と活動ができる余白があることで、パブリックスペースを通じてまちへの愛着が蓄積される



#サステナビリティ 移動の低炭素化と緑化の食糧生産



#ウィズコロナとアフターコロナ 「みち」と「ひろば」と別の場であったものから「みち」が「ひろば」と共存する場に変化する



 

3.ディスカッション

トークセッションを踏まえてゲストスピーカーの2人と参加者でディスカッションを行いました。特に以下のような点が印象的でした。 ▶計画しすぎない 誰が使うかを計画しなくとも、気づいたら誰かが使っていて、想像していなかった使い方 をしてくれることもある。事務局側が全てを決めるのではなく、余白を残しておくことが大切。 ▶予算がないときはモノを借りる お金を集めるのが難しいときは、人手やモノを借りることで予算を削減する。 ▶時間をデザインする 今の最善策が将来も最善であるとは限らない。最終的なゴールを決めるのではなく、小さなアクションをロングランで進めるアジャイル型のアプローチが大切。 ▶面白そう、楽しそうがきっかけになる まちづくりへの参加のきっかけは、熱量や想いを持つ人への共感や「なんか楽しそう」という雰囲気。面白そうと外から集まってきてくれる人をきっかけに中の人にも活動が浸透していくことがある。






 

今回のデザイン会議全体の様子は、水戸まちなかチャンネル(YouTubeチャンネル)をご覧ください。


もうすぐ第4回も開催予定!

次回は、7月10日、実証実験の素案についてご説明する予定です!

随時参加者を募集しています♪

水戸まちなかデザイン会議は、随時参加者を募集中です!

未来ビジョン素案に共感していただけた方は、ぜひご参加ください!




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